子供に本の読み聞かせをすることで国語力は育つのか

お母様方から良く質問されることがあります。
うちの子供には小さい頃からたくさん本の読み聞かせはしてきたつもりです。
それなのに国語の点数が良くありません。どうしてでしょうか?

幼い頃から本の読み聞かせをすることは、やはり学習の王道の一つの重要なスキルを獲得するために非常に重要なことなのです。

質問されているお母様にとって、学校の国語の読解問題などは、何回も何回も読まされているのですから、簡単きわまりないと思われています。
うちの子供など本文をほとんど覚えていますよなどと言われています。

では丸暗記まで出来ている教科書の本文の読解問題がなぜ80点しかとれないのでしょうか?
市販の問題集準拠版をテスト前にさせているのに何故なのでしょうか?

原因の一番多い要素を、お母様方だけでなく、指導者の方でも見過ごしてしまうことがあります。

それは、本文の読解のプロになっている子供たちですが、テストの問①に書かれている問題文は
全員が生まれて初めて読む文章だということです。
大切なことは僅か二行か三行の問題文をまともに読めていないから問題の指示も注意事項もわからないのです。

生まれて初めて読む非常に大切な指示書です。
指示書ですからこの数行の文章を完全に覚えてから本文にあたらなければ、途中で必ず目的を見失ってしまいます。

ですから日頃から問題集を解いている時に、短い問題文を暗記してから解かせる訓練をしなければなりません。ケアレスミスも計算ミス以外はほとんど指示書違反のはずです。

社会人となっても指示書の暗記は必要です。
幼い頃からのお母様の読み聞かせの努力は、指示書の暗記があって初めて報われるはずです。
ぜひ実際に試してみて下さいね。